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2007年8月30日木曜日

大暴走

手塚治虫。
短編四つ。
三つ目の「ワレワレは地球人だ」みたいな東南アジアの原住民を取材する話が面白かった

ちゅらさん6

何回も泣きそうになってしまった。
何度も「エリイがんばれ」って思った。

2007年8月29日水曜日

眉山

さだまさし著。
歌でもそうだったが人生の機微を描くのがうまい。舌を巻く。
しかし、その世界観には違和感を感じてしまう。
善人の息苦しさというか背筋を伸ばしたまま生きることを強制されているようでどうも疲れてしまう。そして人間の醜悪さというかそういった負の面を描いていないため、その善が一方的でどうしても空々しさを感じてしまう。

笑うな

筒井康隆短編集。
前半のニページくらいの短編がブラックで面白かった

2007年8月25日土曜日

2007年8月24日金曜日

めまい

ヒッチコック。
何度も眠りに落ちてしまいよくわからんかった。

久世塾

久しぶりに「いい本」に出合った。
文学的に素晴らしいとかではなく、自分の人生においてインパクトを残したという意味での「いい本」である。
テレビドラマの脚本家という職業。
一話に一晩で仕上げるという過酷な世界。
魅力的に見えて仕方ない。
まずは書くこと。
それしか未来はない。
他にも脚本を短期間で仕上げることによる「勢い」など多くのことを学んだ。

2007年8月18日土曜日

手塚治虫「人間昆虫記」

女性の器用さの善さ悪さの極地的に描く。
中学生の頃に良く思ってたことの女性像(女の人って何で平均的に優秀なんだろう)への解答が出された気がする。
女って怖い、結局それを思った。

2007年8月16日木曜日

旅、終わる

早朝に阿佐ヶ谷に帰宅。
ちょうど2週間の旅が無事に終わる。
結局室内に止まったのは二日だけ。ほぼ全て野宿。
ああ、いろいろありすぎる。
つらつらと。
・マイナーな鳥取にいけたのは良かった。
たぶん二度といかないだろう。
・阿波踊り、特に女性がいい。
あの藁かぶってるヤツ。
動きがとても艶があって、なんか江戸の町人の娘みたいな感じがした。
祭りってのは女の子を何倍もかわいく見せる。
・個性がないほうが女の子は魅力的に見えるのではないだろうか。
・金がなくても、本は読みたい。
そのことを痛感。
抑えた方だが三冊は読んだ。
「人間革命」の文庫をブックオフで買ってしまったのはなんでだ。
・そして何より旅は出会い。
人はそれぞれ自分の現在位置というものがあってそこで生きている。
そりゃいろいろな価値観がある。
当たり前だが、それに生でぶつかっていろいろ考えた。
・あれほどダメだししてたのに最後ついにウトウトと寝てしまった。
気休めだが、園原君が寝ている瞬間を見たのでオアイコとしよう。
・SAのテレビでちょうどやっていた尾崎豊のドキュメンタリーには運命を感じた。
しかもよりによって番組の締めが「シェリー」。
涙が出そうなくらい感動してしまった。

2007年8月11日土曜日

よさこい祭最高
大音量のビート、全てを受け入れる渾然一体感
生きてていいんだよ、という熱いメッセージを感じ、感極まる

2007年8月7日火曜日

旅日記~その一~

8月2日から仙人と旅に出ている。
今回は学生最後の旅ということで割合気合いが入っている(はず)。
予算は5万円。
どこまでいけるのでしょうか。

五日目を終えて。
疲労がひどい。
常に歩いてる気がする。
次から次に移動し、ゆとりがないのが原因。
劇団仙人のネタがなかなか思いつかない。
車内での会話は本当にいい。
俺にとって最高の社会勉強だ。
世の中にこんなにいい人がいると思うと、自分がつれない。


日付順に簡単にまとめておく。

8/2 一日目 新宿に集合。三台乗り継いで富山県の滑川というところまでいく。海辺で野宿。興奮して眠れなかったので、一人劇団仙人について思いをめぐらす。
 /3 二日目 電車で富山市へ。アパホテルに忍びこみ、風呂を借用。名物・白海老の天丼がめちゃうまい。電車で金沢へ。21世紀美術館、兼六園にいく。ファミレスで夜を明かす。
 /4 三日目 駅前で鱒鮨を買って食べる。うまい。眠かったので駅前で寝る。起きたら電車でSA近くまで行く。温泉があってラッキー。その後ヒッチハイク。賎ヶ岳SAまで行き、外で野宿。
 /5 四日目 12時ごろ起きて、ヒッチハイク。2台乗り継ぎ、大津SAへ。琵琶湖を見る。わーすごい。名物の鮒鮨を買う。その後、電車で京都へ。京都駅近くの真っ黒いスープのしょうゆラーメンを食す。酒を買って、カップルだらけの鴨川で鮒鮨をつまみに乾杯。鮒鮨はくさい。食べたらやっぱりくさい。思わずぺっと吐き捨てた。しばらく放置してたらゴキブリの野郎が鮒鮨をあさってやがった。もう二度と食いたくない。疲れてるせいかすぐに酔いが回る。うたた寝。起きたらビールがこぼれてた。その後、満喫へ。
 /6 五日目 散策。知恩院あたりをぶらぶらし、三十三間堂へ。なんとか仙人っていうのがすごく気に入った。まるで生きてるみたいだった。電車で宇治へ行き、平等院へ。改修中。本尊がミイラみたいだった。和風スイーツを食す。抹茶ゼリーやら抹茶アイスやら白玉やら小豆やら。その後、電車で桂川PA近くまで移動。二台で神戸に。ビフカツがめっちゃうまい。あんなにうまいものは初めて食った。夜景を見ようと山を登る。キレイ。しかし、帰る体力がない。ヤケクソでヒッチハイクしたらあっさりできた。そして、今(元町のマン喫)に至る

2007年8月1日水曜日

2007年7月27日金曜日

エヴァンゲリオン7

舞台「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」

やはり本には届かない。
それってのは俺が本が好きだからなのであろうか。
面白い物語と面白い演劇って必ずしも一致しないということを発見した気がする。

2007年7月26日木曜日

ベニスの商人

映画「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」

@渋谷シネマライズ

映像化したってだけ。
しかも原作負け。
センスのかけらもない。
なんだこの商業主義よりなキャスティングは。
このクソ監督の映画は二度と観たくない。
しかし、サトエリはセクシーだ。
目が釘付けだった。悔しい。

恋におちたシェイクスピア

学者とかシェイクスピア研究してる人には面白いはず。
俺は嫌いではない。
フツーの映画としてはいまひとつ。

エヴァンゲリオン5、6

急に面白くなってきたぞ

2007年7月23日月曜日

腑抜けども、悲しみの愛をみせろ

本谷有希子。
やばいです。小説でこんなに衝撃を受けるとは。
複数の主観を用いた世界観。
これがそれぞれのキャラに深みを持たせている。
そして、全て実際に経験しているんしゃないかというリアル感。
ここ一番で発声されるキレのある台詞。
圧倒的な臨場感。
胸がざわついてしょうがない。

2007年7月20日金曜日

太陽の塔

森見登美彦。
なんか愛らしくていいなあ。こういうシャイな男子学生の妄想世界観を文士的に語るって手法はすっごく好き。漱石の「坊ちゃん」に雰囲気が似てる。電車の中で読んだらニヤケてしょうがなかった。

(追記)
ウィキペディアで調べたらマジックリアリズムと書いてあった。
ガルシアマルケスや池上永一が思い出されるが、少しばかりマジックリアリズムが理解できた気がする。
たとえみたいなもんか。

エヴァンゲリオン1

2007年7月19日木曜日

長いお別れ

煙か土か食い物

舞城王太郎。
ひどくマンガ的。
興奮したときに出てくる英語がダサい。カタカナで書いてあるからか。
表面的で心理描写や人間のリアルさが感じられない。

2007年7月16日月曜日

ポツドール「人間 失格」

ポツドールの芝居を何回か見ているせいで、知っている役者ができるという障害(ポツドールの芝居の真髄は演劇的なものを極力排除したリアルさにあるため)が生まれてきたものの、やはり見るたびに衝撃を受ける。
想像する余地すら与えない圧倒的なリアル。
観劇後は胸がざわつき言葉がなかなか出てこない。
この路線では敵わない。
自分の路線を見つけなければ。

2007年7月14日土曜日

チェーホフ「三人姉妹」

オーストラリアバレエ団「白鳥の湖」

@東京文化会館(上野)

三時間(途中休憩二回あり)だが飽きずに観た。
原作も知らないのだが翻案らしくストーリーが全くわからんかった。
パンフレットを買ってた知人にストーリーをちょこっと聞いてからみたら結構楽しめた。

漢塾「マンガン電池」

良くも悪くも活劇の芝居。
動物電気に似ている。

2007年7月12日木曜日

チェーホフ「桜の園」

拝金主義者の男がなんともいえない存在感だな。
舞台で観てみたい。

海辺のカフカ(下)

前に読んだ時の後半の記憶がほとんどなかったのは飽きてしまっていたからだったようだ。
今回は集中して読んだ。
後半はなんか能のように象徴的、抽象的世界になっている。
そこが好みのわかれるところだろう。

Dolls

サブストーリーの絡ませ方が素晴らしく、それが作品に深みを持たせている。
老年のやくざと弁当を持って公園で待つおばさん、アイドルとその追っかけ。
会話はほとんどない。
だけど、だからこそ想像力をかき立てられる。

黒澤明の世界

NHKのドキュメンタリー。
「影武者」のドキュメント。
天皇とも呼ばれた独裁者として知られる黒澤明だが、思っていたより物腰が柔らかかったのが意外。
もちろん演出に関してはうるさい。
それはもう執拗なこだわり。
俺があの演出受けたらまいっちゃいそう。

おぼんろ第二回公演「洗イニ生マレテ」

@早稲田学生会館にて

モロに演劇的。
俺が好きなのはこの正反対。
それを最もやってると思うのがポツドール。
ネットに掲載されていた三浦大輔のインタビューには感銘を受けた。
月曜日ポツドールを観にいく。

チェーホフ「ワーニャ伯父さん」

今の俺の状況とリンクする。
無為に過ごすことの苛立ち。
時間への憎悪。

2007年7月11日水曜日

チェーホフ「かもめ」

私はかもめ、いや違うっていうのが何度も繰り返されるとこが好きだ。
チェーホフの芸術観、文学を仕事にすることの苦悩が登場人物の口を借りて頻出。
こんなに面白かったのかチェーホフは。

2007年7月10日火曜日

志ん朝「文七元結」

タイガー&ドラゴン(9〜11話・完結)

ラーメンズ「TEXT」

やっぱり演劇はライブだと痛感。
あの空気はブラウン管では出ない。
別につまらないわけではないが。


(追記)7/19
とはいいつつ、最近はほぼ毎日このDVDを見ている。
特に面白いのが「条例が出た」シリーズ。
七五調、洋画吹き替え、ミュージカルが面白すぎる。
器用だなー、と舌をまく。

2007年7月4日水曜日

海辺のカフカ(上)

これで三回目。
なんなんだろう、この不思議な魅力は。
読むたびに旅に行きたくなる。

「崇徳院」「権助提灯」「明烏」

円楽崇徳院」


談志「権助提灯」


志ん朝「明烏」

2007年7月3日火曜日

タイガー&ドラゴン7〜8話

男はつらいよ寅次郎恋歌

あきちまった。
なんかそのドラマの定番の文法ばっかで展開が読めちまう&リアリティがない。
マンガっぽい。
別にマンガが嫌いなわけではないが。
マンガにはマンガの特性があって、映画には映画の特性がある。

BROTHER

たけし映画の真骨頂。メジヤー版ヤクザ映画

2007年6月26日火曜日

キッズリターン

また観ちまった。
今回は最後まで見たけど、最近は寝るときにつけっぱにしてたりしてたから前半のほうはセリフを覚えてきた。
毎日この映画のサントラを出かけるときに聴いてる。
もはや俺のテーマ映画になった来た。

立川談志「道灌」

ブラック・ジャック15

うぶめの夏

京極夏彦著。
飽きなかったが、展開が変わりすぎて混乱。

2007年6月20日水曜日

枝雀「千両みかん」

流暢な関西弁。
大げさな所作の演技らしいから見る落語なのかも。

2007年6月18日月曜日

風の谷のナウシカ(四)

だいぶぎちゃごちゃしてきた。
人間と環境破壊がテーマのようだ。
説教くさいのは嫌だ。
環境破壊か。
それを糾弾するなら人間殺せってことだ。
人間は生きてはいけないんですか?

円楽「厩火事」

アルジャーノンに花束を

ダニエル・キイス著。
ひどいの一言。
障害者=被害者=いい人っていう歪んだエゴの押し付け。
何が手術で天才になっただよ。
じゃあ自分で退行しない術を考えてみろってんだ。
勉強や語学ができるだけで天才って考えが気にくわない。
仮に天才だとしても、天才になってダメになるんなら元の人間がダメなヤツなんだ。
人のせいにすんな。
あれだね、受験勉強でダメになったってやつ。
それで受験が悪いとかギャーギャー言い出す。
そんなヤツは受験じゃなくてもダメになるヤツなんだ。
何かって人のせいにしたがる。
こんな風に筆者の発想がデキの悪い中学生レベル。
夏休みの宿題の人権作文にでも応募してな。
お涙頂戴ものらしいがこんなもの読んで泣くやつは信じられない。
偽善だよ。

タイガー&ドラゴン(五、六話)

落語とそれに因んだ筋ってアイディアは面白いと思うしその試みも成功しているんだが、いまひとつ作品としては面白い味に欠ける。

桂文楽「船徳」

ストイック過ぎていまひとつ親しみづらい。

2007年6月16日土曜日

騒動舎新人公演

まおさんのダンスって地味に面白い。笑いかたはすごすぎたな。
りょーこさんは舞台上で演技しない姿を見てみたい
ラストの映像はエムキチっぽかった

(追記)
アンケートに「芝居の法則を無視しているのがよい。意図的なら」というものがあり、まさにその通りだと思った。
あの芝居そのものをあざ笑う軽快さ、それが騒動舎の最大の魅力である。
だが同時に「押さえるとこを押さえなければわかりづらい」という指摘どおりに全体的にだるい感じが惜しい。
しかし、怪物の原石には間違いない。
いつも騒動舎の芝居(?)を見るたびに芝居について考えさせられる逆説。
軽薄さの中の真実を俺は好む。

2007年6月15日金曜日

タイガー&ドラゴン(三、四話)

SEIREN MUSICAL PROJECT 特別企画公演『SEIREN WA-CHA-CHA 2U!!』

@早稲田学生会館
早稲田のインカレサークルSEIRENの特別企画公演(らしい)。
なんと80人出演。。
有名ミュージカルのダイジェスト。
内容はともかく、結構笑った。
ネタが結構思いついた。
ラスト薄暗い中、80人全員が出てくるところはすげえ威圧感だった。
最初は三十三間堂だと思ったが、出てくるわ次から次に。
あのクラスは中国の兵馬俑並だ。

「崇徳院」「三枚起請」

「崇徳院」
円楽師匠。
もはや名人円楽にハマった。

「三枚起請」
志ん朝師匠。

カラマーゾフの兄弟(2)

ついに来た大審問官。
しかしながら昔読んだはずなのに何にも覚えていないとは情けない。

2007年6月14日木曜日

風の谷のナウシカ(三)

「藪入り」「らくだ」

「藪入り」
円楽師匠。
いい話だ。
泣きそうになったよ。
おとっつぁんがいいんだな。
きっぷがよくておっちょこちょいで。
泣き笑いってのはホントにいいなあ。
これは絶品。

「らくだ」
談志師匠。

「松本」の「遺書」

映画でもそうだが、たけしとの差がもろに出た感じだ。
たけしには自己批判性があるが(本の中において)まっちゃんにはない。
虚勢張ってるようにしかみえない。
けど、お笑いではしっかり仕事やって実績あるからたいしたもんだ。
好き嫌いしかない本だが俺は嫌い。
まっちゃんの生き方は好き。
まっちゃんのお笑いは理解できない。
感性が合わないもんは仕方ない。
最近はいじり芸しかやってないから残念です。

タイガー&ドラゴン(一、二話)

落語をカジュアルに知るために見る

「芝浜」「目黒のさんま」「厩火事」

最近落語に凝ってる。
ツタヤで借りたCDをipod shuffleに落として聴く。

「芝浜」
談志師匠。
これはもう声と間が絶妙。
特に妻の声。
具体的な場面で言うと、仕事場の準備が出来ているというところの間髪いれずにいうところ。
そして最後に妻が全てを打ち明けるシーンでは泣きそうになってしまった。
フィクションである演技でこれだけ泣きそうになるなんて新鮮だ。
今日、一人エチュードをやって自分の演技力のなさを痛感して凹んだが、常に一人芝居である落語ってのは改めてすごいと思った。
ちなみに一人エチュードではいかに他の人がつまらなくても素直にバカに出来ない。
なぜなら自分がその場に立ったことを想像してしまうからだ。
あの誰も頼れない不安定さ、失敗したときのみじめさ、しらけた時の恐怖。
これはやった人にしかわからない。
しかし、作りこむことの大切さを知るのもこのときである。
笑いってのは恐怖だ。
そのことを体験してる人を俺は信頼する。

「目黒のさんま」
円楽師匠。
若き日の円楽師匠。
当たり前だが声が若い。
しゃべり方が優しい。
殿様の声はあんま好きじゃなかったな、単調で。
まあそこは世間知らずの愚かな殿様を目指したのかもしれないが。

「厩火事」
志ん朝師匠。
妻が面白かった。
早とちりでおバカで。

2007年6月13日水曜日

クドカンがキッズリターンに出演

松尾スズキが編集長を務める雑誌で判明。
クドカンの映画デビューらしい。
どこに出てんだあ

2007年6月12日火曜日

誰が故郷を思わざる

寺山修司エッセイ。
天才、発見。
紛れも無い詩人だ。
しびれた。