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2008年12月28日日曜日

2008年12月20日土曜日

2008年11月29日土曜日

ハッピーフライト

黒田さん(グーグーにも出てた)、猫田さん、まんぞーさん(←宝船)、コバケンさんが出てた

矢口史靖外れない

面白くて泣けた

エンタメ映画の天才じゃないか

2008年11月19日水曜日

川崎和男特別講義

@多摩美術大学

橋本駅からバス。
閑静なキャンパス。

会場。
壇上にはシルバーのMac(Mac Book Pro)。
背面のアップルのマークがドットぽくなっている。

講演が始まる前、「後ろへすわっているやつは前に来い」との多摩美の教授の体育会系的なノリにびびる。
「後ろに座っているやつはデザイナーから逃げてんだよ」とつっこむ川崎和男。
聞けば、今日は一年に一回の川崎和男の特別講義らしい。


プレゼンテーションの極意なる本まで出している川崎和男。
最初は自己紹介ビデオ。
PVのようだ。

経世済民。
欲望の刺激装置、デザイン

役に立たない学問。
心理学。
栄養学。

衣食住→文明
から
医職趣→文化


イノベーション
シュンぺーター
「社会階級論」→資本主義文明崩壊する。


三つの「答え」
Topics Reply 応答
Question Answer 回答
Problem Solution 解答

緒方洪庵 今の阪大医学部に繋がる適塾を作った御仁。  ※手塚治虫の陽だまりの樹を又読もう。
「人の為めに生活をし、己の為めには生活せざるを医業の本体とする」

太田光、村上隆は映画をやる。
川崎和男は映画以前のことをやる。
映画じゃ胃がんの患者は救えない。
徹底的な現実的有用人を目指しているのだと思った。

岡倉天心
「美しいモノと生きれば、美しく死んでいくことができる」



夏目漱石は確か、文学で生きていくことを決めたときに徹底的に無用の人になることを決めた。
川崎和男は徹底的に有用の人を目指している。
いかに役に立つか、いかに世の中を変えていくか。
その点、川崎和男という人間には政治的要素がある。
しかし、そこには美しさ、かっこよさがある。
機能美がある。

講演後、ファン根性丸出しで、著作にサインもらっちまった。
ペン習字一級の腕前と本で言っていたので気になっていたのだ。

2008年11月16日日曜日

すてるたび

五反田団

幻想的
映画にしたらすばらしいロードムービーになりそう

2008年10月28日火曜日

2008年10月22日水曜日

2008年10月14日火曜日

16才の教科書

ドラゴン桜公式副読本

杉並の和田中校長の藤原和博の項が興味深かった

2008年10月10日金曜日

デザインは言語道断!

川崎和男

もはやこの人・文体のとりこになった
マッキントッシュが欲しくなってきた

2008年10月6日月曜日

2008年10月5日日曜日

切羽へ

井上荒野

今年の上半期の直木賞授賞作。
切羽(きりは)とは、トンネルを掘っていく一番先のこと
なんだいこの不完全燃焼感は。
江国とか女の描く恋愛小説の類型。
江国より対象が上の昼ドラみたいなやつ

2008年10月4日土曜日

2008年9月29日月曜日

2008年9月25日木曜日

デザイン 川崎和男

今週の爆笑問題の教養で川崎和男というデザイナーが出ており、わけもわからずカッコよいと思った。
真善美のなかで美を大事にしたいという川崎氏。
メガネの世界的な流行を決める権限を持っていたりするようだ。
いいデザインでわくわくする感覚。
それはお金でも換えたりする。
つい一週間前にipod nanoの赤を買ったときもわくわくしたな。
とにかく彼の著書をよんでみようと思う。

商業とデザイン。
そんなことを漠然と思っていたら、先日見たたけしの「アキレスと亀」という映画がじわじわ利いてきた。
芸術馬鹿で貧乏奇人。
時流に乗ってる人はいやおうもなく輝いて見えるがそれは装飾(デコレーション)なのか。

そうそう。デザインとは全く関係がないが志田未来。
彼女を天才だと思った。
「正義の味方」のコミカルな演技。
そして「14歳の母」のシリアス演技。
なんて表情が豊かで自由なんだろう

2008年9月20日土曜日

裁判傍聴

ジャーナリスト原と裁判を傍聴しに行った。

裁判所と書かれたと土地の一角に大きなビルが建っている。
見た目は単なるビルと変わらない。
そこに東京高裁、地裁、簡裁など様々な裁判所が同居している。

一件目、窃盗罪。
時間前に入ったつもりだが、すでに始まっていた。
おばさんが被告。
万引き犯。
反省してた。

二件目、暴行罪。
大学とかでデモやっちゃう人々。
ヤジがうるさく、何人も退廷させられていた。
証人の警察官の頼りなさと言ったらない。
盛り上がった裁判ではあったが、同時にどうでもいい裁判でもあった。
日常のストレスのはけ口を権力との闘争で発散するほど寂しいことはないと痛感した。

2008年9月19日金曜日

死刑

森達也

死刑を巡るロードムービーってのがテーマらしいが取材記録にすぎないとの印象も
第三者的な視線。結局他人に対する無関心が死刑を支えているのでは

2008年9月18日木曜日

黒笑小説

東野圭吾

落語よりもしっくりとくるオチ
ちゃっかり者のシンデレラの話が特に好きでした

2008年9月12日金曜日

まんがパレスチナ問題

山井数雄
講談社現代新書

なぜ君は絶望と闘えたのか

門田隆将


光市母子殺害事件の裁判をめぐるドキュメント。
遺族の本村洋さんの葛藤する姿、理路整然としたものいいに感銘を受けた

2008年9月8日月曜日

無知の恥(むちのち)

無知の知、無知の恥を思い知った。

車の事故処理についてだ。
当て逃げされたと思ったが、走行中の事故で傷も大したことがないときには逃げたほうが勝ちになるときもあるようだ。
「走行中の事故は両者ともに原因がある」ということになるようだ。
また今回のケース(誰も怪我を負ってない)は、警察の検証が驚くほど簡易だった(全部で30分くらい)。
メジャーで図ったりする光景を想定していたが全然違った。テキトーだった。
※あと職業を聞かれて、雄二君を意識しつつはにかんで「フリーター」と答えてたら、年若の警官に「無職」と書かれた。意外とショックだった。


記憶がいかに頼りにならないものか、特に事故とかで動揺すると思った以上に確信が持てないことを思い知った。

土壇場で垣間見せた私の性は、自分を被害者と決め付けた小市民的な弱さでしかなかった。


(追記)
相手側から謝罪の電話がきた。
ぶつかったことにも気づかなかったようだ。
息子さんと親御さんの両方から電話が来た。
たいした傷ではなかったので何も請求はしなかった。
むしろむこうの心労とか考えると申し訳なくなった。









(詳細)
原、亮ちゃん、亮ちゃん彼女、河口湖からの帰り道。

河口湖から大月に向かう道。
大月より。

反対方向側から車が進入する気配。
通り過ぎようとしたところ、思った以上に突っ込んできて「危ない」「ぶつかる」とひらめく。
「ガガ!」と後部に衝突した音。
ぶつかった。
とりあえず止めるか。が、片側一車線のその道にはしばらく止められそうな場所がなく、直進する。
頃合を見計らってハザートを出し、後方のぶつかったと思われる車の停車を促す。
こちらが停車しようとしたところ、向こうはちゃっかりこちらを追い越した。(目が合った。乗車は運転手だけ。男だった)
頭を駆け巡る「当て逃げ野郎」の二文字。
助手席の雄二君がクラクションを屁のようにか細く鳴らす。
警察に連絡しますか?と後部座席の亮一くん。
お願いします、と頼む。
電話している過程で車種ナンバーが必要になり、一同必死でナンバーの文字を口々に言う。
右折して踏み切りのほうへ走っていった。
動揺したためにすぐに進行方向を変えることができずそのまま直進。
亮一くんに110番してもらう。
そうこうしているうちに白い車が右折して踏み切りのほうへと消えていった。
動揺していた僕は急な変化についていけず、直進する。
依然として警察と連絡をとっている亮一くんだが口調が変わる。
「じゃあこの電話は意味ないわけ」
何をどうしていいかわからぬまま、亮一くん彼女を大月駅に送るという使命だけを遂行しようとする私。


大月駅で亮ちゃん彼女を降ろす。
ついでに傷を確認するが意外と大したことがない。
どうでもよくなりかけたが、釈然としないので現場に戻り警察を呼ぶことにさせてもらう。

現場のセブンイレブンと思われる場所に戻る。
雄二君へチャコ山さんからの電話。
結構待たされて大月署の者到着。
年配と年若の二人の男。
「遅れてすみません」そういった年若の男はメモ用にルーズリーフを二枚ほど用意していた。年配の指導振りを見るに、年若は仕事にそれほど慣れていないことがあきからに。

年配が「失礼かもしれないが」で切り出した話はまわりぐどく、そこへ雄二君が噛み付く。「何でこの人こんなに頑張ってんだろう」と思ってしまったが、確かにおっさんの話が長くなりそうなので「結論を先にお願いします」と相手の手を入れる。

要は向こうが当て逃げとは限らない可能性があるということ。警察のたいした事件じゃないからさっさと終わらそ的な雰囲気が伝わってきて、この時点でまたどうでもよくなりかけた。

その後謎に俺が傷口を指差した写真をとったりした。年若にどのくらいかかるのかとか話しかけたが曖昧な返事しか返ってこなかった。今思えば、なれない仕事にてんてこまいのぽんぽこちんになっていたのだ。

最後に調べてみるけど相手が見つからない可能性があることを確認された。

2008年9月1日月曜日

国道58号戦線異状ナシ

ユタ(アクセント後)
ラストのどんでん返し
わかりやすいボタンのあたりからゾクゾク。
理屈についていくのが必死で感覚的に味わえず
台本読んで整理したい

アフタートーク
青春群像(弱小野球部で一人馬鹿で熱い男が甲子園目指す的な)
マブイ かつて一度落とす デモ小屋開けたら崖
沖縄観 内外の食い違い

2008年8月31日日曜日

柿食う客「多い日」

エムキチのギャグバージョンみたい
面きり、見栄をきる

ゲーム的リアリズムならぬテレビ的リアリズム

2008年8月26日火曜日

スカイクロラ

押井守


主人公が二重あごにみえるショットがあった
読売新聞すぽんさー

2008年8月25日月曜日

原君メモ







旅(お伊勢参り)の終了からあっという間に一週間以上経つ。
原君のことをいっぱい知ったわけで。
思い出しがてらメモ。

フルーツが好き。
一番は梨。

MC原という謎のFM系のDJキャラが箱根を筆頭に随所で出現。
TOKYO FMとコラボってるらしい。

意外と地図が読めない。
その原君と一緒。
ぼーっとしていることが多いのか標識を見落とし、何度か道を間違えていた。

体力が意外とあった。
旅だと張り切るタイプのようだ。
日焼けし浅黒くなった彼は見違えるように輝いていた。

動物好き。
鳥、鹿、犬など何でも好きなようだ。
箱根では犬と会話していた。

眠くなるとどうしようもなくなるようだ。
チャリに乗ってても眠りに落ちてしまうため危険である。

「コバさん」と呼んでくる時には侮蔑の意が感じられた。
明治の校歌を替え歌した「おおバヤシ」とかいろいろ歌つくってた。

そういえば名古屋ではスーパーよーた・実家に行った。
親御さんに、金魚飲ませた者ですとは当然言えない。
朝食のきしめんがうまかった。

その後名古屋港の近くではモンゴルの祭りみたいなのを口ずさんでた。
俺もパーカッションで参加した。


まとめ
ポカリスエット(粉のやつ)がうまかった旅だった。
箱根のきつかった本当に。
その反動で箱根越えのあとのながい下り坂の風が最高に気持ちよかった。
静岡県の長さ。
俺の眠りの深さ。
コインランドリーで寝ていた時には、生まれて初めて見知らぬ親父に蹴られて起きた。
スーパー銭湯通い。
またやるたくなるといけないから書いておく。
二度とやりたくない。
こぎ続ける苦しみ。
けつの位置。床ずれみたいなやつ
日焼けの痛み。
なかなか減らない目的地までの距離。
歩道の段差、国道のトラック。
サウナ並みに汗をかく。
2008年8月10日(日)~16日(金)
計7日間(行き・チャリ6日、帰り・電車1日)
神奈川県大和市~三重県伊勢市まで400キロ超

2008年8月20日水曜日

偽善エコロジー

うさんくさい環境問題
エコ批判のこの本もなんかうさんくさかった

エコってダイエットみたいなものではないか
無駄な脂肪をなくしスリムな体になる
そのほうが健康で、見た目も美しいみたいな

2008年8月16日土曜日

時が滲む朝

楊逸

どこかレトロな雰囲気
まだそんな国家とかやってんのかい?っていう時代錯誤観

理想を抱きエリートになって国家に奉仕する発想をまっすぐに信じるって、明治時代みたい

ブンガクって近代化には必要なものみたいだけど、こういう内容を中国でやるならともかく日本語でやってもなって思った

選評で石原慎太郎が羽田圭介「走ル」を褒めていた。

2008年8月10日日曜日

お伊勢参り

家を出た
お伊勢参りが始まる
スポーティな旅は未知数だ(果たして一週間しかなくて大丈夫なのか・原君はどのくらい痩せるのか)

Tシャツにジャージいう稽古着の趣
靴は久しく眠っていたテニスシューズをセレクト
リュックもテニス用のプリンスのもの

昨日の酒が残っているのか頭がぼーっとしている

2008年8月8日金曜日

OUT(上・下)

桐野夏生

昔、釈由美子が出てたドラマで似たようなやつがあった気がするがこれが原作だったのか

しかし原作には忠実にできない類だ
小市民的な閉塞観

2008年8月3日日曜日

てのひら一文

徳間文庫

築山桂

時代小説に触れてみた
筋書き小説・勧善懲悪
江戸後期・大阪の寺子屋の話。
三姉妹が経営、浪人がやってくる。悪い人をとっちめてくれる。

2008年8月1日金曜日

崖の上のポニョ

ある種ホラー
子供は怖いもんしらずで時に残酷
子供がいっぱいいてしきりにつっこみをいれてて面白かった

2008年7月29日火曜日

めぞん一刻

テレビ朝日

脚本はちゅらさんの岡田惠和

シーンのつなぎかたがうまいと思った
落としかたというか

2008年7月28日月曜日

篤姫

篤姫が人気らしい
ここ10年でも毛利元就並みに人気(→視聴率高い)らしい
ちなみに週刊真木よう子は1.4%(初回)だってよ
2月まで観てましたがエイタの役どころ(えいたサンではなくあくまで役)がしっくりこなくて、もういいやってなっちゃってました。
私にはどうも幕末の身分制度による差別感が出ていないのが不満でした。
倒幕ってのは結局下級の人間達がやったわけではないのですか。
近代的な誰でも話せちゃう平等思想いれたら幕末の、歴史のダイナミズムがなくなっちまうんじゃねえのっていうのが本音です。
言葉遣いわけてるらしいけど
歴史モノにはズレを期待してしまう。思い込み
篤姫なんか保守なんだからもっとズレてて欲しい
人権思想がない時代がどうだったのかしりたいもんだよ
まあロクにみないで不満をいうのは意味がない。
幕末ものって当たらないらしいけど、篤姫なんてマイナーなところでヒットさせるのはすげーなNHK

「瞳」はなんとかならんかね.
脚本家の人。
頑張って観てきたけどきつくなってきた
元養子の婚約者とか餃子屋の兄貴の役とか翔太くんとかその辺
誰かを引き立てる


ところで、文章とかドラマって何で優劣をつけられるのだろう
結局印象なのか
共感したかいなか
どきどきしたかいなか
科学的根拠ってのはないんだろうか

2008年7月22日火曜日

HANA-BI

北野武監督

また見てしまった
廃材場のオヤジ・渡辺哲の笑顔がすばらしいな。アナーキーだ
構成がうますぎる。うまく説明できない
イメージの連鎖を絡めるあたり
台詞のすくなさシリアス
台詞だらけコメディ(うそくさくなる。 人間はうそをつくときに真面目になるby太宰)

2008年7月21日月曜日

魔法先生ねぎま!(二巻まで)

赤松健

これが噂の萌系漫画なのか、と思いながら読んだ
純粋、について考えた

2008年7月20日日曜日

アマレスけんちゃん

学園もののギャグ漫画

作者はデトロイトロックシティの御仁

独自の緊張感がいい雰囲気を醸し出している

ツボにハマって電車の中で読むのを断念した

岳(6巻まで)

山登り・レスキュー漫画

主人公の笑う顔と「よく、頑張った」という口癖がひっかかる
人が死にまくってた
一話完結もの

2008年7月19日土曜日

走れメロス、桜桃など

走れメロスはコメディではないか
ラストすっぽんぽん

私は、糞真面目で興覚めな、気まずいことに堪え切れないのだby桜桃

2008年7月14日月曜日

斜陽

太宰治

ちゅらさん13(完結)

NHKでちゃらさんのDの話を聞く機会があったこともあって観たら、止まらずついつい全部観てしまった
いやあ。泣かせる。憎い。泣き所に笑いをいれやがって。コメディを基調としてて飽きさせない。心が洗われたよ。素晴らしいな。脚本家・岡田惠和の才能が真夏の太陽のようにまぶしく感じる。それぞれキャラたっててラストの回も郷愁に浸った。最後エリが水着だったのはびっくりしましたが。

最初にみたのが夏公やってた二年前だ。ああ

2008年7月12日土曜日

日本文学盛衰史

高橋源一郎


こころの謎解きは面白かった
漫画の「坊ちゃん」の時代を下敷きにしていた

2008年7月10日木曜日

ちゅらさん12

ついつい全部みてしまった
文也くんがエリのことを語ってて、側でエリが泣きながら聞いているシーンが印象的

レイクサイドマーダーケース

青山真治監督
東野圭吾原作


原作をいじってあって舞台化できそうな赴き
役者の演技がひかる

2008年7月8日火曜日

性犯罪被害にあうということ

著者は性犯罪被害者。

前半の記述は生々しくて読んでて胸が苦しくなった。
いろいろ考えました。

人間ってのはわかりあえない。
親切ってのも様々な形がある。
世間での価値観、その浸透性、思想と倫理
などなど


言葉にすると陳腐。そして言葉は時に乱暴で、常に無力。
人間って残酷だ

2008年7月4日金曜日

名探偵の掟

東野圭吾

お約束事を笑い飛ばす痛快さ
フセン貼りまくってしまった
単なるひねくれじゃないとこが素晴らしい批評として機能してる由
ミステリへの愛を感じた

東野圭吾マニアになろう宣言

2008年6月30日月曜日

2008年6月23日月曜日

2008年6月21日土曜日

ハイバイ@駅前劇場

昼にみた芝居(現在はやりの静かな演劇の寄せ集め)がつまらなすぎた反動もあってとても面白かった
やっぱり、その、ものづくりをするからには「機微」ってのが何より大切だと思う
その点が滲み出ているところが素晴らしかった
岩井さんは役者としても素晴らしかった

エイジ

重松清

タイトルからは長渕剛の映画を想起させるが全く関係ない


同級生が通り魔っていう中二の話
仏作って魂いれずってやつでガキの心は大人からみた子供の心でしかない
NHKとか教科書向けの本

2008年6月18日水曜日

あの頃ぼくらはアホでした

東野圭吾エッセイ

暗夜行路

志賀直哉

原雄二君が獣姦説を唱える奇書(そして最後は死ぬとかおっしゃってた)

だらだらしてて読むのになかなか骨が折れた
小津安二郎が戦争に行った時に持って行ったとか
なるほど雰囲気は小津映画の感じ
自分の中ではラストの大山がユリイカの阿蘇山と重なる

2008年6月16日月曜日

マジックアワー

三谷幸喜


商業映画のど真ん中
オールスターキャストってどうなんだ?
野球みたいにオールスターってどこか弛緩してる
これでもかっていう商業路線に失望
砂糖入れすぎたコーヒーみたい

途中から香川照之がかづなさんに見えて仕方なかった

三谷幸喜作品の女性って記号っぽくなるのはなんでなんだろう。セックスを感じさせない

2008年6月14日土曜日

肩ごしの恋人

唯川恵

江国みてえじゃねえか
女の子ウケは(特にOL)抜群だろう

2008年6月10日火曜日

ネバーランド

恩田陸

一般受けしそうな青春グラフィティ。
読んだ後何も残らないけど「郷愁」として機能する

2008年6月8日日曜日

中田語録

中三の頃持ち歩いてた

立川ドライブ

しびれた
ラストは不覚にも目頭が熱くなった
音楽かっこよかった
赤堀さんは役者としても一流だ(いい年して女性経験少ないものの独特の不潔さを完璧に演じてた)
前回とあまりに違いすぎて気付かなかった
台本しっかり買いました

さまよう刃

東野圭吾


少年犯罪復讐
四時間ぶっ通しで読んだ

人権派弁護士が少年犯罪の被害者になったらどうなるのかふと思った

グランドフィナーレ

阿部和重

変態バンザイ

2008年6月7日土曜日

2008年6月3日火曜日

走ル

羽田圭介

ロードノベル
ヒッチハイクの時の感覚が蘇る

茶の味

日本の田舎風景
浅野忠信の息遣いのリアルさ

もやもやとした悩み。
時間とともに去りぬ

2008年5月26日月曜日

優しいサヨクのための嬉遊曲

島田正彦

学生運動などとうの昔となり誰も覚えちゃいない今ではこの物語も古臭い印象
しかし、表現の瑞々しさは一流

2008年5月21日水曜日

2002年のスロウボート

古川日出男

この人の作品は音楽的。リズムにのれば深く味わえる。
あとは一気に読むべし

ハル、ハル、ハル

古川日出男

短編三つ
表題作(ロードノベル)と最後の8ドッグス(南総里美八犬伝がモチーフ)ってのがよかった

2008年5月19日月曜日

赤めだか

立川談春。

前半の前座時代の話が面白かった
談志師匠の偉大さがわかってきた

2008年5月14日水曜日

モテたい理由

再読。
赤坂まり。

この女が批判するような人物は存在するのだろうか。
批判の対象があいまいだ

長江哀歌

@早稲田松竹
一本目は「一瞬の夢」。
タイトル通り、夢に突入してしまった。
クラクションの音で何度も起こされたのが印象的。
でも負けずに全部寝た。

二本目が「長江哀歌」
どこか小津的に方にハマった演技をするのだがそれがそれをずらす演出によって魅力的になっている。
ダムに沈む景勝地に二人の男女が人探しに来るってのが大筋。
二人はそれぞれ独立した物語、パラレル。
中国人の荒っぽさ、というか肉体労働者の生命感が生々しく、それが生活ってのを浮き彫りにしていてよかった。
ストーリー的には大きな波はなく、淡々と描かれるが、映像が詩的で見入ってしまった。
いい映画だった

2008年5月11日日曜日

共生虫

村上龍

想像力の連鎖、ディテールによる説得力
ひきこもり自意識の塊、皮膚感覚の描写・身体性

2008年5月10日土曜日

さよなら、また会う日まで

手伝いがてら観劇

映像っぽいと思った。
物語が中心で失笑系の笑いであった。

2008年5月9日金曜日

ハッピーマニア

安野モヨ子
再読

シゲカヨって明治の文演だったのか
急に親近感が湧いた。そして未来の自分が見えるようで不安になった

2008年5月6日火曜日

村上龍映画小説集

村上龍の中で1番好きな作品。
ぐっと引き込まれ、あっという間に読み進む。

青春時代特有の自意識と真摯に向き合うのが魅力である

2008年5月2日金曜日

<子ども>のための哲学

永井均


結局、哲学も自己満足であり自分以外には無用ということに気付かされた。

本書前半のほうは途中から投げたが、後半の道徳に関する記述は興味深かった。

2008年4月30日水曜日

デスノート(映画)

ゲーム的
オタク世界

オタク的欲望のカタルシス

前編後編 長いよ

2008年4月26日土曜日

長野聖火リレー


ジャーナリスト宣言したゆーじ君と一泊二日旅。
北京五輪の聖火リレーIN長野をめぐるチベット側デモと中国人の対応を見るのが目的。

朝五時半から昼十一時までずっと街中で観察。

結果、お祭り気分にも似た騒然とした雰囲気だったが次第に俺は冷めていった。正直、来てた人達は騒いで欲求不満を解消しようとしてただけにしか見えなかった。政治は利害関係調節にすぎない。正解はない。利害関係を伴わない政治論は水掛け論になるだけで退屈だ。


あと本当に何かを訴えたければ、心の底から感動し、身体を張って行動し、相手に理解させるために必死にもがき苦しまなければならないと思った。



[印象に残ったこと]
行きのヒッチハイクでちょうど聖火リレーに向かう中国人父子三人の車に同乗。
これ以上はないと思える一般的中国人の国家観・対チベット政策観を語られ、聴き入る。
なるべく政治には触れまいと思っていたが、このタイミングでこの手の話を聞けてしかも会って間もなくあちらから話されたのは新鮮であった。
中国人は自国に誇りをもち、歴史を学び、しっかりと語ることができる。
歴史認識はともかく、である。

2008年4月24日木曜日

聖☆おにいさん1

キリストとブッタが立川でルームシェアするギャグマンガ

俺は非情勤

東野圭吾

小学生向けに書かれたミステリーの短編集。

文学部唯野教授

筒井康隆


唯野教授の授業で今更ながら「異化」について理解した。
大学の権力構造を茶化してて面白かった

2008年4月23日水曜日

おいでおいでぃぷす

作・演岩井秀人

夜は短し、恋せよ乙女(マンガ)

森見の原作をマンガ化。

よくわかってはいないのだが萌系の画風。
当然うけつけない。
内容がうすべらっすぎる。キャラの単調さ、お約束だらけの展開。

森見の素晴らしさはこうしたゲームめいた世界観を異化する「文体」にこそあるのだろう。
そして読者の想像力を喚起するところにより、妄想めいたおかしみが出るのではないか。
その点を理解しないでメディアミックスだかしらんが安易にマンガにしやがった角川は何を考えているのだろうか
商品としてしか考えていないのだろう

無題

この一週間ニート生活をしてみた。
23の春。
浪人時代を思い出した。
時間が有り余る。
人と出会わないから内にエネルギーがこもる。
つながりがないと本読んでてもなんか自己完結。
私にとって本を読むのは将来何かに役立ててやろうという意識で読むのだが、それが無意味に思えてしまった。
張り合いがない生活。
でもやたら寝てしまうのはなぜ。
ベットで寝ると目覚ましが効かなくなったよ。
なんでもできる不自由さ、何者でもない不自由さ。



ドラマ情報
パズル…石原さとみがこんなにチャーミングだとは知らなかった。女っぽい表向きの顔とつめたい裏の顔の使い分けが絶妙。トリックの脚本家なので、ストーリーはゲーム(RPG)的でオチまでは最高に面白いが、オチのひどさといったらない。つじつま合わせにもなってない。殺された人が報われないよ

瞳…榮倉奈々がかわいい。ただのファン。西田敏行がいい味出してんだ。バンダナから出てる。脚本はNHK的べた。子供がバカ正直すぎの大人から見た子供像をそのまま描きやがってひねれよ。純粋な少女が迷いながらも少しづつ成長していくってのは朝の連ドラの典型なのかね。「ちゅらさん」が大好きな自分からするともうこの展開はいいよって感じ

バッテリー…ふざけんな!野球なめんなよ。ピッチャーの球が速すぎて取れないだと?中坊でそんなやついねえよ。プロでもいねえよ。いきなり投げんな!アップしろよ。自己管理ができない時点で二流なんだよ。しかもこいつ親に全然感謝してねえじゃねえか。誰のおかげで野球できてると思ってんだ。なんて俺が絶対言わないようなことまで言わせてしまうほどくだらなすぎる野球ドラマ。女のあさのナントカってやつの小説がくだらねえからこんなことになってんだよ。

週刊真木よう子…初回は三浦大輔が脚本書いていて、やっぱり会話のリアルさったらないの。真木よう子の巨乳、体張った演技も見れちゃっていい意味でテレビドラマっぽくないとこがいい。どっちかっていうと映画的な映像なんだけど、メリハリのある展開がテレビにあっている。って偉そう。第三は筋子女っていうこれ以上内ひどいB級Vシネパロっちゃったりして実験的。一番楽しみなのがこれ

七人の女弁護士…第一話だけ観た。釈由美子がかわいかった。鈴木亜美が出てた。法廷で事件の謎解きするって遅くない?毎回冤罪になっちゃうけどいいの?


口が悪くなってる。感情的だ。自意識過剰になっている。自分を差し置いた上での無責任な発言たち。これもニート生活のせいか。あとで読んだら恥ずかしいだろうけど記念にとっておこう。恥を忘れたらお終いだ

2008年4月22日火曜日

デトロイト・メタル・シティ1‐4

若林公徳

つぼにはまった。
笑いが細かい。
ぼけの画にインパクトがある。
すました感じがにくい。
そしてとりまき(ファン)のツッコミのうまさ
高田文夫並に人をのせるのがうまい


仮面と素顔というまさにシェイクスピアやコメディアデラルテを彷彿とさせるコメディの王道ではないか。
特に四巻のスカトロメタルんとこは、何度も吹き出しそうになりこらえるのが大変だった

あとさりげなく巻末の予告編がすごく面白い

コントロール

シネマライズ


予備知識無しで見た
映画としても伝記としてもイマイチ
だいたいカリスマを演じるってのに無理はないかい
「ドアーズ」って映画もそうだったけど

真似してなんとかなるもんじゃないんだから
歌うな
お前がヒーローになれるはずがない。

時間軸なぞるだけの伝記だったら最悪だと思ってたらそのままだった
予め知ってたなら違ったんだろうけど、主人公の心情に全く入っていけない
見たままだと、テンカン持ちが浮気して悩むってだけのくだらねえバカヤローじゃねえか。
久しぶりに心の底から腹の立つ映画だった

もやしもん1−6

石川雅之

農大が舞台で菌というマニアックでアカデミックな分野が新鮮。
「発酵は力なり」っていう小泉武夫っていうおっさん(確か東農大教授)がやってたNHKの番組が思い出される
(いい意味で)教養漫画って感じ。
ストーリーがイマイチなのが玉にキズ


余談
漫画読むのに時間がかかる
大変疲れる
この一週間で50冊読んでいる。
へとへと
こんな調子で、三国志全巻制覇はできるのか

2008年4月21日月曜日

ここに母あり

北野さき。


たけしのお母さんの自伝。
口調がたけしにそっくり。
そして例えが抜群に面白い。
記憶の明晰さも光る。
いい本だった

2008年4月20日日曜日

のだめカンタービレ1-20

二ノ宮知子

少女漫画なんだけど、どことなく冷めた感じがいい
クラシックに興味をもつ

爆笑問題集

爆笑問題(太田・文、田中・紙粘土)のTV Brosの連載をまとめたもの。
1995〜2006年の期間分、700ページを超すポリューム。
お腹いっぱい

かつて読んだものも多々あったが改めて読み直してみて、自分の人生がいかに太田の影響を受けてるかわかった。
特に黒澤明とかチャップリンとか向田邦子とか読書など、太田の文章をきっかけとして興味をもったのだ。
演劇始めたのも間接的には太田の影響だ。


あと今回まとまった形で読んで、太田の思想大系の輪郭が見えてきた。
当たり前だが単純な左翼ではない。
たけしもそうだけど、発言が地についている。
自分の頭で考えているのはもちろん、どう過ごして来たかの人生が見える。
だから政治の発言しても、考えるふりして何も考えてないワイドショーのくそ野郎どもと違って説得力がある。


さらに爆笑問題が好きになった

近代化と世間

阿部謹也

2008年4月19日土曜日

ルーキーズ(全24巻)

森田まさのり

「野球なめんなよ」とイライラしながら読んだ。
マンガの常套手段の繰り返しで、イライラ。
スラムダンクも似た感じだがあっちは何であんなに面白いんだろう。
多少、野球をかじってるから嘘に敏感になってしまうからか。
とりあえず高校野球やるなら髪切ってくれ、髪を染めるな、煙草を吸うな
どうせ嘘ならもっと思い切ってやって欲しい。
中途半端なリアリティに腹が立つ
あと絶対的なワル(引き立て役)はやめて欲しい

2008年4月17日木曜日

血と骨

長い

暴力シーンばっかり。
しかも色ついてるから少々うんざり
たけしの演技は素晴らしい
でも3-4x10月で見せた演技の方がより凶暴で狂気がみなぎっていた

ラストあたりの老人を演じるたけしはコントっぽく見えてしまった

2008年4月14日月曜日

生き方のスタイルを磨く

齋藤孝。


バルザックのスタイルが魅力的だった

なんとか力とか技化とかワンフレーズに集約するわかりやすさと断定表現が目立つ点において、どこか小泉に似ていると思った

ソナチネ

北野武監督


この作品のすごさがわからない

2008年4月13日日曜日

パラノイドパーク

ガス・ヴァン・サンド監督

時間軸ぐちゃぐちゃ
よくわからんかった
最初と最後は睡魔との闘いだった

2008年4月12日土曜日

もの食う人びと

辺見庸。

一流のジャーナリズムを感じた。
それでいて読物としてのエンタメ性が優れている。
文才によるものだろう。

チェルノブイリと従軍慰安婦の回が特に興味深かった。
あと文庫版あとがきも。

2008年4月8日火曜日

顔よ

作演出・三浦大輔

やはり圧巻。
胸騒ぎが止まらない。
例えば悪いが、レイプされた後のようにあまりの衝撃に、頭での理解が追いつかない状況だ。


軽くメモっとこ

顔=ある種人間における普遍的なコンプレックス(自我が存在→自分をみつめるということ)
「恋の渦」でもそうだったが醜いやつが最終的にはうまくいく(→虚栄心をとっぱらった現実をつきつけられるから)
三浦大輔の人間って馬鹿だろ、面白いだろ的な視線(→エゴの問題)
終わり方よかった(小市民の妄想系)→自我・自意識・エゴイズムの拡大
リアルであること→色をつけないこと→押し付けないこと

テレビ、携帯

達人にきけ!

ビートたけし対談集

2008年4月6日日曜日

自分探しが止まらない

速水健朗
ソフトバンク新書

溜飲が下がった
ただ批判がいきすぎて私怨を感じたのは残念
共感だけでは傷のなめあいだ

2008年4月5日土曜日

辺見庸講演会

死刑と日常ー闇の声あるいは想像の射程について

@九段会館


大いに啓発された
骨のある頑固おやじ

2008年4月1日火曜日

2008年3月28日金曜日

文壇

野坂昭如

前に国語の問題(火垂るの墓)で、野坂の長回しの文体を「ためらいがちで迷いつつ」みたいな意味づけをしていて「ちげーだろ!」と思ったことがあった。
本人がいうには、「。」を打つと筆が止まってしまうからとのこと。
国語の問題は苦手だった。
ちなみに野坂は締め切り後にならないと書けない超遅筆だが、一旦書きはじめると、短期間に一気に仕上げてしまうらしい。

ダーウィン展

国立科学博物館


なぜか行ってみた
ゾウカメでかかった

2008年3月27日木曜日

思春期ポストモダン

斎藤環
幻冬舎新書。

西洋的自立「家出型」
日本的(儒教的)自立「親孝行型」

ポストモダンはほぼ出てこなかった。ひきこもりのおはなし

2008年3月26日水曜日

あのひと

三回目。

たけし短編小説集
心情表現が簡潔で、それが余韻につながる

2008年3月25日火曜日

2008年3月24日月曜日

ノーカントリー

スリル満点
音と光の強弱が映像に緊迫感を与えている。
趣としてはたけしの「その男、凶暴につき」に似ている

八日目の蝉

角田光代

ロードムービーの赴き
ユリイカみたいに疎外感とか何かから逃げる切迫感がよく出てる

三面記事のべた記事的。

2008年3月23日日曜日

合衆国再生−大いなる希望を抱い

バラク・オバマ

結局政策がわからない。
小泉は郵政改革とかあったけど、核となるようなものがない。
本書を読んでも理想論が目立ち具体的な解決策が出てこない。
逆にその抽象的であることがシンボルとして機能しているということか。

2008年3月21日金曜日

2008年3月20日木曜日

ダウンバイロー

外人の演技を初めてうまいと思った
ラストシーンは詩を感じた

2008年3月19日水曜日

2008年3月18日火曜日

「空気」の研究

山本七平
難しかった。

簡単にまとめると、
「空気」とは、都合の悪いものを見ないようにする暗黙の了解
水を差すとは過去の現実(通常性)を告げること


憲法問題はまさに「空気」に支配されていると言えよう

ちゅらさん8

ちくしょう
小津並にべたな娘の嫁入り。
堺正章に泣かされた

2008年3月17日月曜日

チェルフィッチュ「フリータイム」

この感性やばい
わかるすごく。
俺もしゃべるときカラダが自然に動いてしまうのだ。
舞台における観客に状況を説明する必要性の演劇。
前衛なので演劇界の本流にはなれないと思うが、これからもこの分野を開拓していってほしい。

2008年3月15日土曜日

偉大なる生活の冒険

五反田団。
台本、原作の小説もセットで購入。
前田司郎の演技のうまさに驚愕。
五反田団の世界観がようやくわかった。そしてはまった

2008年3月12日水曜日

佐竹君からの手紙サハリン篇

ビートたけしのギャグ小説。

どうしようもなくダメなネタを盛り込んでいる。
いわば、映画「みんな〜やってるか!」の小説バージョン。
しかし不発感がいなめない。

2008年3月7日金曜日

映画篇

金城一紀

映画がすごく好きなのが伝わってくる。
ただこの場合映画は娯楽だ。
村上龍「映画小説集」では映画は救いだった。
俺は村上派である。

2008年3月6日木曜日

私の男

構成に凝ってる。
確かに読みやすく、真相を深く知っていく過程でワクワクする。
しかし、テーマとの調和が取れていない気がした。
展開するにつれてわかっていく真相は重要なのか、枝葉末節を知ることに意味はあるのか。

白夜行

東野圭吾。
いやー面白かった。
800ページを超す大作であるが中弛みせず、どこを読んでも面白い。
連載ものだったようだ。
大衆文学でありながら人間の暗部を描くのは三浦綾子くらいしかしらない。

2008年2月29日金曜日

空中庭園

角田光代
機微を描くのがうまい
また六人の視点による多角的な現実認識の手法はさりげなく、時に残酷で興味深い
面白かったよー

(追記)
郊外のショッピングセンターが舞台だった。
ちょうど最近、あきる野市の近くにショッピングモールができたので行ってみた。
遠くを見渡せば山ばかり、土地が余ってだだっぴろいっていうだけの郊外。
車で走ってると、ドカンと目に飛び込んできたサティ。
でかでかと屹立する圧倒的なでかさ、
びびった。
スタバが、でかい本屋が、ツタヤが、そしてなんと映画館がこんな田舎に。
駐車場もでかすぎる。
小王国といったところ。
あきる野市役所よりもでかいぞ。
資本主義の怪物だ。


最近、私の実家の近くのコンビニがつぶれてしまいました。
昔からよく行った本屋もよくわからないリサイクルショップになっていました。
駅から実家までの道で通る商店街もさびれています。
私の街に過疎化が迫っているということでしょうか。

2008年2月27日水曜日

鈍感力

渡辺淳一

くだらねえ
品格本の裏バージョン

ホームレス中学生

田村裕

文章は下手だけど、逆にその素人っぽさがこの作品のアクセントとなっている。
なるほど泣かせる内容だ。

2008年2月25日月曜日

天璋院篤姫(上)

宮尾登美子


大河ドラマ原作。

歴史小説は司馬に読み慣れてしまったのでエライ読みづらかった。
特に主人公を中心に主観的に語られる文体に馴染めない。
そして篤姫そのものに魅力を感じない。
時代の既得権益を守ろうとする保守的で受動的な優等生であろうとする。
そんな制度に守られているやつなんて官僚と同じじゃないか。

2008年2月24日日曜日

スウィーニートッド

どうしたティムバートン。

いいファンタジー(詩的な)を作る人って、心の奥底に澱がたまってるもんなのか。
詩人だと谷川俊太郎さん。
その澱がこの作品。

働く気持ちに火をつける

齋藤孝。

齋藤孝は馬鹿だけど元気がでました。
同じことを言い換え、繰り返すのは教育者たるゆえか。
文章だとくどく感じてしまうのも事実。
モノマネでしゃべるのネタが増えました。

編集者という病い

見城徹

感動した。
最後の、痛みのないところに前進はない、が心に響きわたる。
俺も仕事に生きるしかない。
まずは仕事をくれ。
いや闘い勝ちとらねば

2008年2月18日月曜日

国家の罠

佐藤優

久しぶりに知的好奇心を煽る本に出会った。
今更、宗男かよ、みたいな気持ちで最初は億劫さもあったが、それは読んでるうちに払拭。
ことの真相を述べていくスリリングな展開、それに対する透徹した分析、そして宗男事件を歴史に組み込むあたり、頭の回転のよさが抜群に漂っている。
著者自身の言葉を借りれば「地アタマがいい」という表現になる。
いかにいままで自分が雰囲気でものを判断、いや決め付けていたかを思い知らされる。
正しい情報を得ずに、週刊誌やワイドショーでの情報ごときに振り回されていた。
だからといってもちろんこの本に述べられていることが全て真実だとは思ってはならないが、どっちが正しいなんて所詮、後世の人間が決めることだ。
そのことを思い知らされる。
確かに歴史を紐解けば、このようなことだらけではないか。
もっと真剣に歴史を学ばなければ。

しかしながら、今までライブドアや村上ファンド事件などの特捜事件にひっかかるものがあったのだが、それがなんだか気づいた。
本の言葉を借りれば「時代にけじめをつけたのだ」
検察といえど、所詮は庶民目線。
大衆受けする解決方法を目指したにすぎない。

(追記)
ただ気になったこと。
作品中、北方領土返還がなぜ日本の国益かということに対して全く言及していない。
ビートたけしは「あんなもんくれてやれ」といっていたが、確かに北方領土が返ってきたところで経済水域が拡張するくらいで、なぜ筆者がそこまで固執したかが見えてこない。
結局、外交というゲームを楽しむためにやっていたのかとも思えてしまうことは確か。

2008年2月13日水曜日

乳と卵

川上未映子。
138回芥川賞受賞作。


生理の描写が男である私には新鮮だった。
ラストはなかなかどうして演劇的。
最初はさっぱり文が入ってこなかった。

2008年2月9日土曜日

鼠穴

立川談志。

この鼠穴こそ談志の真骨頂の気がする。
のっけからバンバン飛ばしていく。
月並みな表現ではあるがノッてる。
腹黒そうな狸おやじがはまりにはまってる。
腹を明かさないしたたかさ。
素直な弟。
何が正しいなんてことはいわない。
ただ描写し、解釈の余地を存分に残す奥深さ。

2008年2月8日金曜日

女性の品格

坂東眞理子。
帯には240万部突破とある。
2006年の「国家の品格」に続き、2007年版「品格」本のベストセラー。

つっこむとこが多すぎて笑ってしまった。
その意味では面白かった。この本は難しい顔して読むべきものではないと思う。優等生が真面目に作文を書いたのを、「そうだねその通りお嬢さん、現実はそうはいかないけどね。でもその気持ちは大切にね。一生懸命書けました。まる」という程度のもの。

本当に品格がある人は品格うんぬんについて語らないと思う。

2008年2月6日水曜日

冬は眠い

今日、早稲田松竹に行った。
三谷幸喜が大好きだというビリー・ワイルダーの映画を観るためだ。
「アパートの鍵貸します」「お熱いのがお好き」の二本立てだ。
両方とも昔観たはずだが、アパートの鍵のほうは内容を失念していた。
一番前の右側に陣取る。
前に青山真治特集を見に来て感動したことを思い出す。
映画が始まった。

寝てしまった。
両方とも冒頭と最後の「the end」だけ起きた。
途中マリリンモンローの声が聞こえてきた。
とてもセクシーだと思った。

2008年2月2日土曜日

どろんこ先生

手塚治虫。
短編三つ。
どろんこ先生は久々にいいキャラだ。人良さそうなのに昔は悪かった感じをさらりと出す。いい先生だ

2008年1月30日水曜日

くろい宇宙線

手塚治虫。
短編四つ。
どうした、手塚。

AV女優2

永澤光雄。
AV女優へのインタビュー集。
大体、家庭不和、虐待、援助交際などと画一的なパターン。
文章がぱっとしないこともありあきてしまった。

2008年1月28日月曜日

恋とはどういうものかしら?

岡崎京子。
恋の短編集。
オチがなく不発なモノがものが多かった気が。
「ヘルタースケルター」よりも痛い女の子が好きそうな内容。

2008年1月20日日曜日

2008年1月19日土曜日

悪意

東野圭吾。
面白すぎる

転々

@渋谷シネカノン
三木聡監督。

脱力系コメディ。
ストーリーはあってないようなもの。
散歩を中心に展開する。

端役・エキストラたちが張り切りすぎていてやだった。
無駄なカットが多い。
ボケそうなとこでボケない、不発感。
やはりたけしの「みんな~やってるか!」はコメディの名作だと思った。
あれほどくだらなく際限なくボケまくってる映画は他にはない。
とはいえこの「転々」も別につまらなくはない。
いくつか面白いギャグがあったが忘れた。
いろいろつっこみどころが見えてストレス発散になった。

2008年1月18日金曜日

平凡王

高橋源一郎エッセイ
スラスラ読んでスラスラ内容を忘れる

2008年1月17日木曜日

ばるばら(上下)完結

手塚治虫。
耽美主義の流行作家と魔女的な娘ばるぼらの話。


これは失敗作ではなかろうか。
伏線の処理がなされていなかったり展開が不自然。
テーマも拡散している。
70年代の作品だから手塚のスランプ期になるのか。
んなの作品を解説で褒めようとしている藤川某って野郎はクズ野郎だ

小さなスナック

ナンシー関とリリー・フランキーの対談。
よくもわるくも四方山話。

2008年1月14日月曜日

くっすん大黒

町田康デビュー作。
音読したら息切れしそうな文体。
パンクというより落語に近い世界観。
じゃあ落語でやれよってことなので文学でやる必要性を感じない。

2008年1月9日水曜日

キッズ・リターン

TAKESHIS’

北野武。
わからん。
口うるさく束縛する岸本加代子の女性像ってのはようするに「母親」。
ちょっと頭なさそうで、キャピキャピ甘えてそばにいつもいる京野ことみの女性像は「恋人(愛人)」
ピエロの意味はなんだ、三輪明宏の意味は何だ、ラーメン屋の意味はなんだ。
結局夢ばっかりで最後は撃ち合いのシーンに回帰するってことは現実はアレだけだったのか。
うーん、わからない。

2008年1月2日水曜日