朝、悲しいニュースが飛び込んできた。
津谷裕貴弁護士が刺されて亡くなったというのだ。
実際にお会いしたのは8月下旬の日弁連の韓国食品行政視察だけではあるが、
知っている方をこのような形で失うことはとてもショックだ。
初めて出会った時のこと。
韓国視察初日、ホテルロビーで待ち合わせをし、あいさつをした時のことだ。
名刺を差し出しながら、開口一番息子さんのお話をされた。
聞けば、私と同じ行政職員で、まだお若いのだという。
今日、この悲しいニュースを知ったとき、真っ先に浮かんだのはこの息子さんについてである。
きっと私と同じ年くらいであろう。
とても身につまされた。
哀悼の意を込めて、津谷先生の論文「不招請勧誘規制のあり方について」を読もうと思う。
今年の「国民生活研究」(国民生活センター発行)という本に掲載された論文だ。
かつて津谷先生は秋田県で不招請勧誘規制条例の制定を目指したが実現はしなかった。
詳しくは知らないが、どうも既得権益層の反発があるようだ。
不招請勧誘は消費者問題の温床となっている。
私見だが、それは不招請という性質上、事業者による「売りつけ」になってしまう余地が大きいからであろう。
不招請勧誘規制に真剣に取り組まれた津谷先生からは学ぶことが大きいはずだ。
「消費者問題はなかなか奥深い。勉強すると面白いよ」「(韓国視察)若いうちにこういう経験しとけば将来に必ずいきてくる」ー何気なく、さりげなく、私を励ましてくれた津谷先生の姿が思い出される。
合掌。
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