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2008年5月6日火曜日

村上龍映画小説集

村上龍の中で1番好きな作品。
ぐっと引き込まれ、あっという間に読み進む。

青春時代特有の自意識と真摯に向き合うのが魅力である

2008年5月2日金曜日

<子ども>のための哲学

永井均


結局、哲学も自己満足であり自分以外には無用ということに気付かされた。

本書前半のほうは途中から投げたが、後半の道徳に関する記述は興味深かった。

2008年4月30日水曜日

デスノート(映画)

ゲーム的
オタク世界

オタク的欲望のカタルシス

前編後編 長いよ

2008年4月26日土曜日

長野聖火リレー


ジャーナリスト宣言したゆーじ君と一泊二日旅。
北京五輪の聖火リレーIN長野をめぐるチベット側デモと中国人の対応を見るのが目的。

朝五時半から昼十一時までずっと街中で観察。

結果、お祭り気分にも似た騒然とした雰囲気だったが次第に俺は冷めていった。正直、来てた人達は騒いで欲求不満を解消しようとしてただけにしか見えなかった。政治は利害関係調節にすぎない。正解はない。利害関係を伴わない政治論は水掛け論になるだけで退屈だ。


あと本当に何かを訴えたければ、心の底から感動し、身体を張って行動し、相手に理解させるために必死にもがき苦しまなければならないと思った。



[印象に残ったこと]
行きのヒッチハイクでちょうど聖火リレーに向かう中国人父子三人の車に同乗。
これ以上はないと思える一般的中国人の国家観・対チベット政策観を語られ、聴き入る。
なるべく政治には触れまいと思っていたが、このタイミングでこの手の話を聞けてしかも会って間もなくあちらから話されたのは新鮮であった。
中国人は自国に誇りをもち、歴史を学び、しっかりと語ることができる。
歴史認識はともかく、である。

2008年4月24日木曜日

聖☆おにいさん1

キリストとブッタが立川でルームシェアするギャグマンガ

俺は非情勤

東野圭吾

小学生向けに書かれたミステリーの短編集。

文学部唯野教授

筒井康隆


唯野教授の授業で今更ながら「異化」について理解した。
大学の権力構造を茶化してて面白かった

2008年4月23日水曜日

おいでおいでぃぷす

作・演岩井秀人

夜は短し、恋せよ乙女(マンガ)

森見の原作をマンガ化。

よくわかってはいないのだが萌系の画風。
当然うけつけない。
内容がうすべらっすぎる。キャラの単調さ、お約束だらけの展開。

森見の素晴らしさはこうしたゲームめいた世界観を異化する「文体」にこそあるのだろう。
そして読者の想像力を喚起するところにより、妄想めいたおかしみが出るのではないか。
その点を理解しないでメディアミックスだかしらんが安易にマンガにしやがった角川は何を考えているのだろうか
商品としてしか考えていないのだろう

無題

この一週間ニート生活をしてみた。
23の春。
浪人時代を思い出した。
時間が有り余る。
人と出会わないから内にエネルギーがこもる。
つながりがないと本読んでてもなんか自己完結。
私にとって本を読むのは将来何かに役立ててやろうという意識で読むのだが、それが無意味に思えてしまった。
張り合いがない生活。
でもやたら寝てしまうのはなぜ。
ベットで寝ると目覚ましが効かなくなったよ。
なんでもできる不自由さ、何者でもない不自由さ。



ドラマ情報
パズル…石原さとみがこんなにチャーミングだとは知らなかった。女っぽい表向きの顔とつめたい裏の顔の使い分けが絶妙。トリックの脚本家なので、ストーリーはゲーム(RPG)的でオチまでは最高に面白いが、オチのひどさといったらない。つじつま合わせにもなってない。殺された人が報われないよ

瞳…榮倉奈々がかわいい。ただのファン。西田敏行がいい味出してんだ。バンダナから出てる。脚本はNHK的べた。子供がバカ正直すぎの大人から見た子供像をそのまま描きやがってひねれよ。純粋な少女が迷いながらも少しづつ成長していくってのは朝の連ドラの典型なのかね。「ちゅらさん」が大好きな自分からするともうこの展開はいいよって感じ

バッテリー…ふざけんな!野球なめんなよ。ピッチャーの球が速すぎて取れないだと?中坊でそんなやついねえよ。プロでもいねえよ。いきなり投げんな!アップしろよ。自己管理ができない時点で二流なんだよ。しかもこいつ親に全然感謝してねえじゃねえか。誰のおかげで野球できてると思ってんだ。なんて俺が絶対言わないようなことまで言わせてしまうほどくだらなすぎる野球ドラマ。女のあさのナントカってやつの小説がくだらねえからこんなことになってんだよ。

週刊真木よう子…初回は三浦大輔が脚本書いていて、やっぱり会話のリアルさったらないの。真木よう子の巨乳、体張った演技も見れちゃっていい意味でテレビドラマっぽくないとこがいい。どっちかっていうと映画的な映像なんだけど、メリハリのある展開がテレビにあっている。って偉そう。第三は筋子女っていうこれ以上内ひどいB級Vシネパロっちゃったりして実験的。一番楽しみなのがこれ

七人の女弁護士…第一話だけ観た。釈由美子がかわいかった。鈴木亜美が出てた。法廷で事件の謎解きするって遅くない?毎回冤罪になっちゃうけどいいの?


口が悪くなってる。感情的だ。自意識過剰になっている。自分を差し置いた上での無責任な発言たち。これもニート生活のせいか。あとで読んだら恥ずかしいだろうけど記念にとっておこう。恥を忘れたらお終いだ

2008年4月22日火曜日

デトロイト・メタル・シティ1‐4

若林公徳

つぼにはまった。
笑いが細かい。
ぼけの画にインパクトがある。
すました感じがにくい。
そしてとりまき(ファン)のツッコミのうまさ
高田文夫並に人をのせるのがうまい


仮面と素顔というまさにシェイクスピアやコメディアデラルテを彷彿とさせるコメディの王道ではないか。
特に四巻のスカトロメタルんとこは、何度も吹き出しそうになりこらえるのが大変だった

あとさりげなく巻末の予告編がすごく面白い

コントロール

シネマライズ


予備知識無しで見た
映画としても伝記としてもイマイチ
だいたいカリスマを演じるってのに無理はないかい
「ドアーズ」って映画もそうだったけど

真似してなんとかなるもんじゃないんだから
歌うな
お前がヒーローになれるはずがない。

時間軸なぞるだけの伝記だったら最悪だと思ってたらそのままだった
予め知ってたなら違ったんだろうけど、主人公の心情に全く入っていけない
見たままだと、テンカン持ちが浮気して悩むってだけのくだらねえバカヤローじゃねえか。
久しぶりに心の底から腹の立つ映画だった

もやしもん1−6

石川雅之

農大が舞台で菌というマニアックでアカデミックな分野が新鮮。
「発酵は力なり」っていう小泉武夫っていうおっさん(確か東農大教授)がやってたNHKの番組が思い出される
(いい意味で)教養漫画って感じ。
ストーリーがイマイチなのが玉にキズ


余談
漫画読むのに時間がかかる
大変疲れる
この一週間で50冊読んでいる。
へとへと
こんな調子で、三国志全巻制覇はできるのか

2008年4月21日月曜日

ここに母あり

北野さき。


たけしのお母さんの自伝。
口調がたけしにそっくり。
そして例えが抜群に面白い。
記憶の明晰さも光る。
いい本だった

2008年4月20日日曜日

のだめカンタービレ1-20

二ノ宮知子

少女漫画なんだけど、どことなく冷めた感じがいい
クラシックに興味をもつ

爆笑問題集

爆笑問題(太田・文、田中・紙粘土)のTV Brosの連載をまとめたもの。
1995〜2006年の期間分、700ページを超すポリューム。
お腹いっぱい

かつて読んだものも多々あったが改めて読み直してみて、自分の人生がいかに太田の影響を受けてるかわかった。
特に黒澤明とかチャップリンとか向田邦子とか読書など、太田の文章をきっかけとして興味をもったのだ。
演劇始めたのも間接的には太田の影響だ。


あと今回まとまった形で読んで、太田の思想大系の輪郭が見えてきた。
当たり前だが単純な左翼ではない。
たけしもそうだけど、発言が地についている。
自分の頭で考えているのはもちろん、どう過ごして来たかの人生が見える。
だから政治の発言しても、考えるふりして何も考えてないワイドショーのくそ野郎どもと違って説得力がある。


さらに爆笑問題が好きになった

近代化と世間

阿部謹也

2008年4月19日土曜日

ルーキーズ(全24巻)

森田まさのり

「野球なめんなよ」とイライラしながら読んだ。
マンガの常套手段の繰り返しで、イライラ。
スラムダンクも似た感じだがあっちは何であんなに面白いんだろう。
多少、野球をかじってるから嘘に敏感になってしまうからか。
とりあえず高校野球やるなら髪切ってくれ、髪を染めるな、煙草を吸うな
どうせ嘘ならもっと思い切ってやって欲しい。
中途半端なリアリティに腹が立つ
あと絶対的なワル(引き立て役)はやめて欲しい

2008年4月17日木曜日

血と骨

長い

暴力シーンばっかり。
しかも色ついてるから少々うんざり
たけしの演技は素晴らしい
でも3-4x10月で見せた演技の方がより凶暴で狂気がみなぎっていた

ラストあたりの老人を演じるたけしはコントっぽく見えてしまった

2008年4月14日月曜日

生き方のスタイルを磨く

齋藤孝。


バルザックのスタイルが魅力的だった

なんとか力とか技化とかワンフレーズに集約するわかりやすさと断定表現が目立つ点において、どこか小泉に似ていると思った

ソナチネ

北野武監督


この作品のすごさがわからない

2008年4月13日日曜日

パラノイドパーク

ガス・ヴァン・サンド監督

時間軸ぐちゃぐちゃ
よくわからんかった
最初と最後は睡魔との闘いだった

2008年4月12日土曜日

もの食う人びと

辺見庸。

一流のジャーナリズムを感じた。
それでいて読物としてのエンタメ性が優れている。
文才によるものだろう。

チェルノブイリと従軍慰安婦の回が特に興味深かった。
あと文庫版あとがきも。

2008年4月8日火曜日

顔よ

作演出・三浦大輔

やはり圧巻。
胸騒ぎが止まらない。
例えば悪いが、レイプされた後のようにあまりの衝撃に、頭での理解が追いつかない状況だ。


軽くメモっとこ

顔=ある種人間における普遍的なコンプレックス(自我が存在→自分をみつめるということ)
「恋の渦」でもそうだったが醜いやつが最終的にはうまくいく(→虚栄心をとっぱらった現実をつきつけられるから)
三浦大輔の人間って馬鹿だろ、面白いだろ的な視線(→エゴの問題)
終わり方よかった(小市民の妄想系)→自我・自意識・エゴイズムの拡大
リアルであること→色をつけないこと→押し付けないこと

テレビ、携帯

達人にきけ!

ビートたけし対談集

2008年4月6日日曜日

自分探しが止まらない

速水健朗
ソフトバンク新書

溜飲が下がった
ただ批判がいきすぎて私怨を感じたのは残念
共感だけでは傷のなめあいだ

2008年4月5日土曜日

辺見庸講演会

死刑と日常ー闇の声あるいは想像の射程について

@九段会館


大いに啓発された
骨のある頑固おやじ

2008年4月1日火曜日

2008年3月28日金曜日

文壇

野坂昭如

前に国語の問題(火垂るの墓)で、野坂の長回しの文体を「ためらいがちで迷いつつ」みたいな意味づけをしていて「ちげーだろ!」と思ったことがあった。
本人がいうには、「。」を打つと筆が止まってしまうからとのこと。
国語の問題は苦手だった。
ちなみに野坂は締め切り後にならないと書けない超遅筆だが、一旦書きはじめると、短期間に一気に仕上げてしまうらしい。

ダーウィン展

国立科学博物館


なぜか行ってみた
ゾウカメでかかった

2008年3月27日木曜日

思春期ポストモダン

斎藤環
幻冬舎新書。

西洋的自立「家出型」
日本的(儒教的)自立「親孝行型」

ポストモダンはほぼ出てこなかった。ひきこもりのおはなし

2008年3月26日水曜日

あのひと

三回目。

たけし短編小説集
心情表現が簡潔で、それが余韻につながる

2008年3月25日火曜日

2008年3月24日月曜日

ノーカントリー

スリル満点
音と光の強弱が映像に緊迫感を与えている。
趣としてはたけしの「その男、凶暴につき」に似ている

八日目の蝉

角田光代

ロードムービーの赴き
ユリイカみたいに疎外感とか何かから逃げる切迫感がよく出てる

三面記事のべた記事的。

2008年3月23日日曜日

合衆国再生−大いなる希望を抱い

バラク・オバマ

結局政策がわからない。
小泉は郵政改革とかあったけど、核となるようなものがない。
本書を読んでも理想論が目立ち具体的な解決策が出てこない。
逆にその抽象的であることがシンボルとして機能しているということか。

2008年3月21日金曜日

新釈走れメロス

森見


「桜の森〜」は作家としての切実な不安があらわれてた

2008年3月20日木曜日

ダウンバイロー

外人の演技を初めてうまいと思った
ラストシーンは詩を感じた

2008年3月19日水曜日

ゲーム的リアリズムの誕生

東浩紀

光文社内定のYSさんの文学論と同じことが書いてやった

2008年3月18日火曜日

「空気」の研究

山本七平
難しかった。

簡単にまとめると、
「空気」とは、都合の悪いものを見ないようにする暗黙の了解
水を差すとは過去の現実(通常性)を告げること


憲法問題はまさに「空気」に支配されていると言えよう

ちゅらさん8

ちくしょう
小津並にべたな娘の嫁入り。
堺正章に泣かされた

2008年3月17日月曜日

チェルフィッチュ「フリータイム」

この感性やばい
わかるすごく。
俺もしゃべるときカラダが自然に動いてしまうのだ。
舞台における観客に状況を説明する必要性の演劇。
前衛なので演劇界の本流にはなれないと思うが、これからもこの分野を開拓していってほしい。

2008年3月15日土曜日

偉大なる生活の冒険

五反田団。
台本、原作の小説もセットで購入。
前田司郎の演技のうまさに驚愕。
五反田団の世界観がようやくわかった。そしてはまった

2008年3月12日水曜日

佐竹君からの手紙サハリン篇

ビートたけしのギャグ小説。

どうしようもなくダメなネタを盛り込んでいる。
いわば、映画「みんな〜やってるか!」の小説バージョン。
しかし不発感がいなめない。

2008年3月7日金曜日

映画篇

金城一紀

映画がすごく好きなのが伝わってくる。
ただこの場合映画は娯楽だ。
村上龍「映画小説集」では映画は救いだった。
俺は村上派である。

2008年3月6日木曜日

私の男

構成に凝ってる。
確かに読みやすく、真相を深く知っていく過程でワクワクする。
しかし、テーマとの調和が取れていない気がした。
展開するにつれてわかっていく真相は重要なのか、枝葉末節を知ることに意味はあるのか。

白夜行

東野圭吾。
いやー面白かった。
800ページを超す大作であるが中弛みせず、どこを読んでも面白い。
連載ものだったようだ。
大衆文学でありながら人間の暗部を描くのは三浦綾子くらいしかしらない。

2008年2月29日金曜日

空中庭園

角田光代
機微を描くのがうまい
また六人の視点による多角的な現実認識の手法はさりげなく、時に残酷で興味深い
面白かったよー

(追記)
郊外のショッピングセンターが舞台だった。
ちょうど最近、あきる野市の近くにショッピングモールができたので行ってみた。
遠くを見渡せば山ばかり、土地が余ってだだっぴろいっていうだけの郊外。
車で走ってると、ドカンと目に飛び込んできたサティ。
でかでかと屹立する圧倒的なでかさ、
びびった。
スタバが、でかい本屋が、ツタヤが、そしてなんと映画館がこんな田舎に。
駐車場もでかすぎる。
小王国といったところ。
あきる野市役所よりもでかいぞ。
資本主義の怪物だ。


最近、私の実家の近くのコンビニがつぶれてしまいました。
昔からよく行った本屋もよくわからないリサイクルショップになっていました。
駅から実家までの道で通る商店街もさびれています。
私の街に過疎化が迫っているということでしょうか。

2008年2月28日木曜日

2008年2月27日水曜日

鈍感力

渡辺淳一

くだらねえ
品格本の裏バージョン

ホームレス中学生

田村裕

文章は下手だけど、逆にその素人っぽさがこの作品のアクセントとなっている。
なるほど泣かせる内容だ。

2008年2月25日月曜日

天璋院篤姫(上)

宮尾登美子


大河ドラマ原作。

歴史小説は司馬に読み慣れてしまったのでエライ読みづらかった。
特に主人公を中心に主観的に語られる文体に馴染めない。
そして篤姫そのものに魅力を感じない。
時代の既得権益を守ろうとする保守的で受動的な優等生であろうとする。
そんな制度に守られているやつなんて官僚と同じじゃないか。

2008年2月24日日曜日

スウィーニートッド

どうしたティムバートン。

いいファンタジー(詩的な)を作る人って、心の奥底に澱がたまってるもんなのか。
詩人だと谷川俊太郎さん。
その澱がこの作品。

働く気持ちに火をつける

齋藤孝。

齋藤孝は馬鹿だけど元気がでました。
同じことを言い換え、繰り返すのは教育者たるゆえか。
文章だとくどく感じてしまうのも事実。
モノマネでしゃべるのネタが増えました。

編集者という病い

見城徹

感動した。
最後の、痛みのないところに前進はない、が心に響きわたる。
俺も仕事に生きるしかない。
まずは仕事をくれ。
いや闘い勝ちとらねば

2008年2月18日月曜日

国家の罠

佐藤優

久しぶりに知的好奇心を煽る本に出会った。
今更、宗男かよ、みたいな気持ちで最初は億劫さもあったが、それは読んでるうちに払拭。
ことの真相を述べていくスリリングな展開、それに対する透徹した分析、そして宗男事件を歴史に組み込むあたり、頭の回転のよさが抜群に漂っている。
著者自身の言葉を借りれば「地アタマがいい」という表現になる。
いかにいままで自分が雰囲気でものを判断、いや決め付けていたかを思い知らされる。
正しい情報を得ずに、週刊誌やワイドショーでの情報ごときに振り回されていた。
だからといってもちろんこの本に述べられていることが全て真実だとは思ってはならないが、どっちが正しいなんて所詮、後世の人間が決めることだ。
そのことを思い知らされる。
確かに歴史を紐解けば、このようなことだらけではないか。
もっと真剣に歴史を学ばなければ。

しかしながら、今までライブドアや村上ファンド事件などの特捜事件にひっかかるものがあったのだが、それがなんだか気づいた。
本の言葉を借りれば「時代にけじめをつけたのだ」
検察といえど、所詮は庶民目線。
大衆受けする解決方法を目指したにすぎない。

(追記)
ただ気になったこと。
作品中、北方領土返還がなぜ日本の国益かということに対して全く言及していない。
ビートたけしは「あんなもんくれてやれ」といっていたが、確かに北方領土が返ってきたところで経済水域が拡張するくらいで、なぜ筆者がそこまで固執したかが見えてこない。
結局、外交というゲームを楽しむためにやっていたのかとも思えてしまうことは確か。

2008年2月13日水曜日

乳と卵

川上未映子。
138回芥川賞受賞作。


生理の描写が男である私には新鮮だった。
ラストはなかなかどうして演劇的。
最初はさっぱり文が入ってこなかった。

2008年2月9日土曜日

鼠穴

立川談志。

この鼠穴こそ談志の真骨頂の気がする。
のっけからバンバン飛ばしていく。
月並みな表現ではあるがノッてる。
腹黒そうな狸おやじがはまりにはまってる。
腹を明かさないしたたかさ。
素直な弟。
何が正しいなんてことはいわない。
ただ描写し、解釈の余地を存分に残す奥深さ。

2008年2月8日金曜日

女性の品格

坂東眞理子。
帯には240万部突破とある。
2006年の「国家の品格」に続き、2007年版「品格」本のベストセラー。

つっこむとこが多すぎて笑ってしまった。
その意味では面白かった。この本は難しい顔して読むべきものではないと思う。優等生が真面目に作文を書いたのを、「そうだねその通りお嬢さん、現実はそうはいかないけどね。でもその気持ちは大切にね。一生懸命書けました。まる」という程度のもの。

本当に品格がある人は品格うんぬんについて語らないと思う。

2008年2月6日水曜日

冬は眠い

今日、早稲田松竹に行った。
三谷幸喜が大好きだというビリー・ワイルダーの映画を観るためだ。
「アパートの鍵貸します」「お熱いのがお好き」の二本立てだ。
両方とも昔観たはずだが、アパートの鍵のほうは内容を失念していた。
一番前の右側に陣取る。
前に青山真治特集を見に来て感動したことを思い出す。
映画が始まった。

寝てしまった。
両方とも冒頭と最後の「the end」だけ起きた。
途中マリリンモンローの声が聞こえてきた。
とてもセクシーだと思った。

2008年2月2日土曜日

どろんこ先生

手塚治虫。
短編三つ。
どろんこ先生は久々にいいキャラだ。人良さそうなのに昔は悪かった感じをさらりと出す。いい先生だ

2008年1月30日水曜日

くろい宇宙線

手塚治虫。
短編四つ。
どうした、手塚。

AV女優2

永澤光雄。
AV女優へのインタビュー集。
大体、家庭不和、虐待、援助交際などと画一的なパターン。
文章がぱっとしないこともありあきてしまった。

2008年1月28日月曜日

恋とはどういうものかしら?

岡崎京子。
恋の短編集。
オチがなく不発なモノがものが多かった気が。
「ヘルタースケルター」よりも痛い女の子が好きそうな内容。

2008年1月20日日曜日

運命じゃない人

内田けんじ監督

無名監督だが面白かった。
PPF(ぴあフィルムフェスティバル)のスカラシップ(助成金?)でつくった作品という。

MU『愛の続き/その他短編』Bパート

2008年1月19日土曜日

悪意

東野圭吾。
面白すぎる

転々

@渋谷シネカノン
三木聡監督。

脱力系コメディ。
ストーリーはあってないようなもの。
散歩を中心に展開する。

端役・エキストラたちが張り切りすぎていてやだった。
無駄なカットが多い。
ボケそうなとこでボケない、不発感。
やはりたけしの「みんな~やってるか!」はコメディの名作だと思った。
あれほどくだらなく際限なくボケまくってる映画は他にはない。
とはいえこの「転々」も別につまらなくはない。
いくつか面白いギャグがあったが忘れた。
いろいろつっこみどころが見えてストレス発散になった。

2008年1月18日金曜日

平凡王

高橋源一郎エッセイ
スラスラ読んでスラスラ内容を忘れる

2008年1月17日木曜日

ばるばら(上下)完結

手塚治虫。
耽美主義の流行作家と魔女的な娘ばるぼらの話。


これは失敗作ではなかろうか。
伏線の処理がなされていなかったり展開が不自然。
テーマも拡散している。
70年代の作品だから手塚のスランプ期になるのか。
んなの作品を解説で褒めようとしている藤川某って野郎はクズ野郎だ

小さなスナック

ナンシー関とリリー・フランキーの対談。
よくもわるくも四方山話。

2008年1月14日月曜日

くっすん大黒

町田康デビュー作。
音読したら息切れしそうな文体。
パンクというより落語に近い世界観。
じゃあ落語でやれよってことなので文学でやる必要性を感じない。

2008年1月9日水曜日

キッズ・リターン

TAKESHIS’

北野武。
わからん。
口うるさく束縛する岸本加代子の女性像ってのはようするに「母親」。
ちょっと頭なさそうで、キャピキャピ甘えてそばにいつもいる京野ことみの女性像は「恋人(愛人)」
ピエロの意味はなんだ、三輪明宏の意味は何だ、ラーメン屋の意味はなんだ。
結局夢ばっかりで最後は撃ち合いのシーンに回帰するってことは現実はアレだけだったのか。
うーん、わからない。

2008年1月2日水曜日

異形

北野武。
一人称が『オレ』
ビートたけしは『オイラ』

2008年1月1日火曜日