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2007年4月10日火曜日

寺内貫太郎一家

ひでえ親父だ。 すぐ怒って拳が飛び、女房をこき使う。 家はひっちゃかめっちゃか。 暴君。 でもそれは不器用な愛情表現。 こんなに心優しく、実は弱く、正義感の強い人はいない。 おばあちゃんの樹木希林めっちゃおもろい。 浅田美代子が口パクなのはご愛嬌。 静江さんと上条さんが仕事場で抱き合うあの回は泣いたな。 こんなに面白くて、奥が深いドラマは他にないよ。 ほんと。

合わせて向田邦子のエッセイ「父の詫び状」も読む。
主に向田邦子の親父について回想されて書かれている。
つまり、「寺内貫太郎」の元ネタ。
あまり連続ドラマは見ていないが(全部見たのは、金八の健次郎&上戸彩編、GTO、神様、もう少しだけ、ちゅらさんくらい)、「寺内貫太郎一家」ほど素直に笑えて、泣けて、感動したドラマは他にはない。
遊び心も満載で、作り手側が楽しんで作っている気がした。
演出の久世光彦が本の「寺内貫太郎一家」の解説でこう書いている。


テレビほど面白いものは滅多にあるものではありません。小むつかしい顔をして目を吊り上げたら、とたんにつまらない不粋なものになってしまいますが、思いつきを悪乗りしてそのままやってしまったり、罪のないいたずらを面白がってやるにはテレビはすてきな玩具だったのです。

これは俺が演劇をやる考えとも一致しているな。

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