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2010年10月12日火曜日

アートについての所感

アートとは西洋の概念であって、現代におけるアートは、パトロンがいてそのために制作されるものの流れを汲む。
求められるのはプロフェッショナル。
日本では美術とされるもの。
アートといった場合には、西洋の流れが下敷きにある。
日本人にとっては、真の意味で理解不能ではないか。
宗教観、生活とあまりにかけ離れている。
だから、アートは高尚なもの、難しいものといった印象を受ける。
輸入物である。
明治以後、日本におけるキリスト教がインテリ層を中心に受け入れられたことと関係しているかもしれない。
文学があまりアートとして認識されないのは、自分たちの言葉によって自分たちの精神を見出したことが要因ではないか。
土台のあるところに築いたもの。

しかしながら、本来的な意味でのアートの役割は、もっと範囲が広いと思う。
もっと人間の本質に関わる部分であると考えるからだ。
生活文化の上澄みの部分をさして、芸術文化と称するのではないだろうか。
人間の無意識の表象、可視化。

芸術と芸能の違いについて。
伝統芸能の先生、伊藤まきちゃんからならったこと。
芸術は鑑賞されるもの、芸能は参加するもの。
演劇を例にとる。
明治以後から額縁演劇。
舞台と客席、切り離されている。
静かに鑑賞。

考えれば考えるほどわからなくなります。
アートは定義を嫌うのかもしれません。

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